ベッドといえば多くの人が木製のベッド本体を選ぶと思います。その木製のベッドにも収納付きであったり、すのこベッドや脚付きベッドなど通気性の良いタイプなど実に様々で、多くの人は今挙げた中から好きなベッドを選ぶ事になると思います。先ほど木製のベッドの種類について挙げましたが木製だけではなくスチール、つまり鉄を原料にした金属質かつ無機質なベッドというのもあります。様々なシーンに合わせてベッドを選ぶ事が出来るのがこのご時世と言っても過言ではありません。
そんな豊富な種類があるベッドの中には畳(たたみ)ベッドというのもあります。「畳ベッド、そんなベッドがあるのか!?」と畳とベッドが組み合わさる事に疑問を感じる人もいるでしょう。畳といえば和室の床に敷いてあるものですから疑問に思うのも無理はないと思いますが、畳ベッドというのは実はあるんです。今回の記事では「畳ベッドを選ぶ!」と題して、畳ベッドについて紹介したいと思います。
畳ベッドとは何か
では最初に「畳ベッドとは何か」についての説明から始めたいと思います。畳ベッドとは一見通常のベッドと何ら変わらない様に見えるのですが、実は床板部分が畳になっているのが特徴のベッドです。そのため通常のベッドとの違いに驚かれる人も少なくありません(床板部分に畳が使われているベッドというのは馴染みがないでしょうからね)。
寝方も通常のベッドとは異なっている
ベッドで寝る場合、マットレスをベッドフレームの上に設置し、その上に敷きパッドかベッドパッドを敷いて寝るのが基本となっています。ところが畳ベッドの場合は上記の方法での寝方ではなく、別の寝方になるのです。というのも畳ベッドの場合は畳の上に敷布団を敷いて寝るという、昔ながらの寝方になります。ベッドで寝るのが当たり前の時代よりも前の「和室で敷布団を敷いて寝る」というのと基本的にそう大して変わらないです。
違いといえば地面に畳があるか、あるいはベッドの上に畳があるかの違いになります(とはいえベッドに関してだけ言えばそれが他のベッドとの違いを見出しているのは確かですが)。とにもかくにも「ベッド上の畳部分に敷布団を敷いて寝る」、これが畳ベッドの根方になるというのは覚えてほしいと思います(特に畳ベッドの購入を検討している、もしくはその予定の方は是非とも)。
畳ベッドはどんな人にオススメなのか
どのベッドにもオススメ出来る人がいればそうでない人もいる様に、それは畳ベッドにも同じことが言えます。ではどんな人に畳ベッドはオススメなのかと言いますと、「寝心地は硬めなのが好み」な人になります。
特に腰痛などの持病を持っている方にはオススメしやすいタイプのベッドと言えます。なぜなら腰痛持ちの方にとっての畳ベッドというのは、腰が楽になるので理想的なベッドだからです。
畳ベッドがオススメできない人
畳ベッドは先ほども説明した様に腰痛持ちの人や硬めの質感が好みの人にはオススメできますが、反対に柔らかめの質感が好きな人にはオススメ出来ません(柔らかめの質感、言い換えれば沈み込む様な質感とも言えますね)。理由としては、畳ベッドは床板部分が畳であるという性質上、どうしても硬めの質感になってしまう事が挙げられます。なので柔らかめの沈み込む様な質感が好みの人にはオススメ出来ないのです。
畳ベッドのメリット・デメリット(メリット編)
先ほどまで畳ベッドについての説明でしたが、今からその畳ベッドのメリット・デメリットについての説明に移らせて頂きます。畳ベッドに限った話ではありませんが、どのベッドにおいても選ぶ際にはこうしたメリットやデメリットを知っておく必要があるのです。
まずはメリット編からです。いくつかメリットになる部分を挙げたいと思います。
- 布団寝が出来る
- 布団を上げやすい
- ホコリの悪影響を受けにくい
- 起き上がりやすい
- 小上がりとしても使える
- 和室で使うのにピッタリ
畳ベッド最大のメリットと言えば、やはりこれでしょう。畳の上に布団を敷いて寝るのが畳ベッドの寝方なので布団寝が出来る、もっと言えばベッドの高さでそれが可能になっているのです。これは「布団寝は好きだけどもベッドで寝るみたいに高い位置で眠りたい」という方にとってはメリットの恩地を感じやすいハズです。
畳でなくても良いですが、床の上に敷布団を敷いて寝る場合はどうしても布団の上げにくさを感じてしまいやすいです。畳ベッドの場合はベッドの上に敷布団を敷くというのは床の上でのそれと同じではありますが、ベッド故に高さがあるので布団を上げやすいというメリットがあります。
これも畳ベッドのメリットの1つですが、ホコリの悪影響(アレルギーの症状を引き起こすなどの)を受けにくいというのもそうです。床の上に敷布団だとほぼ地面に接しているのと同じですからホコリの悪影響をモロに受けやすくなってしまいますが、そこはやはりベッドで床との高さがある程度離れてますから、ホコリを吸いにくいという事です。
畳ベッドは床板部分が畳で、その上に敷布団を敷いて寝るとはいえ、そこはやはりベッドなのです。床で寝るというスタイルでは起き上がるのが結構大変ですが、ベッドだと高い位置で寝るわけですから起き上がりがしやすいですからね。
畳ベッドは床板部分が畳で出来ている事で独特な雰囲気のするベッドですから、小上がりとしても使えます。つまりベッドの上に座って楽しむ(胡坐(あぐら)をかくなどして)という使い方も可能という事です。これは通常のベッドでは中々出来ない事ですからね。
畳ベッドは何度も書かせて頂いている通り、床板部分が畳なので洋室にはどちらかといえば不向きですが、和室にはピッタリ合うというのもメリットの1つです。畳=和室というイメージがありますから尚更だと思います。和室に似合う数少ないベッドの1つではないでしょうか。
畳ベッドのメリット・デメリット(デメリット編)
先ほどはメリット編でしたが、今度はデメリット編になります。
- 柔らかい質感が好きな人には不向き
- スペースを多く取る必要がある
- ベッドからの転落の心配しやすい
これは既に触れましたが畳ベッドは性質上硬めの質感になるので、柔らかい質感が好きな人には不向きというのがデメリットとしてまず挙げられます。畳ベッドの上にスプリング式のマットレスをのせて使うという方法もあるといえばありますが、畳ベッドの重要性が薄れてしまうのでオススメはしません(この方法は購入した後で処分するのが面倒という場合に限って有効です)。
床で寝るのとは違ってベッドでには、その分場所を多くとる必要があります。布団を上げてもベッド本体がありますからね。もちろん先述した様に小上がりとしても使えますし、収納付きの畳ベッドを選べば収納スペースの節約にもなるので一概にデメリットと言えないかもしれません。とはいえ広くない部屋だと窮屈に感じてしまう場合もあるでしょう。
畳の上に敷布団ではなく、ベッドの上に敷布団を敷いて寝るので床からの高さがある程度ありますから、その事で「寝ている最中に落ちたりしないか」と転落の心配も出てくるでしょう。特に寝相の悪い方だとその心配しやすくなってしまいます。もしも転落の心配があるのであれば、ベッドからの転落を防止するベッドガードの付いた畳ベッドを選ぶのが賢明です。
最後に
今回の「畳ベッドを選ぶ!」の記事は如何でしたか?
畳ベッドを選ぶための参考になれば幸いです。