マットレスはご使用の環境によって異なったりもしますが、基本的には外的要因からの悪影響から守ってあげないといけません。その外的要因とは何なのかと言いますと、湿気とカビです。マットレスを使用していく上で最も厄介な事ではありますが、湿気とカビの2つからマットレスを守らないといけないというのは必然的なことではないかと思います。
特に湿気の多い環境でマットレスを使うとなれば尚更です。というのも湿気というのがカビの繁殖をお手伝いする原因でもあり、そのカビが繁殖してしまうと後述しますが、とんでもなく恐ろしい事になります。となれば定期的なマットレスのお手入れを行わないといけないというのはお分かり頂けると思います。もちろんお手入れ方法というのを知っておかないといけないというのは言うまでもありません。そこで今回は「マットレスを湿気・カビから守るには」と称して、マットレスのお手入れ方法を紹介させて頂きます。
湿気やカビについて
本題の「マットレスの湿気やカビに対する予防策」に入る前に、湿気やカビについて少し説明したいと思います。湿った気と書いて湿気ですが、いくつかの原因があると言われています。例えば冒頭でも書いたと思いますが、住んでいる環境が湿気の多い所だったりする事もあるでしょう。他にも部屋の通気性が良くなかったり、部屋全体の温度が高過ぎてしまったり、部屋の近くにバスルーム(家全体で最も湿気の多い場所)があるなど原因は様々なのです。あと書き忘れていましたがマットレスに関していえば、寝ている最中にかく汗も湿気の原因になります。
間違いなく言えるのは、「通気性が悪くて温度が高く、かつ水分の多いと湿気に悩まされやすい」と考えて間違いないでしょう。その湿気によってカビが繁殖しやすいというのは冒頭にて触れた通りです。カビというのは湿気の多い場所を好む傾向にありますから、繁殖しやすくなるというのは想像に難くないと思います。湿気が多ければ多いほどに、です。
カビが繁殖していけばどうなるのか
「湿気が多いほどにカビが繁殖する、そうならないために対策を考えて実行する」という言葉を聞く事が多いという人もいると思いますが、「なぜ対策を行う必要があるのか」と疑問に感じる人もいるでしょう。別な言い方をすれば「カビが繁殖してしまうと、どうなるのかがイマイチ想像が付かない」となるでしょうか。
カビの繁殖をそのまま放置してしまうと、それが原因ともなる病気を引き起こしてしまう事があります。例えば呼吸器系の病気の喘息(ぜんそく)がそうです。それから過敏性のアレルギー症状を引き起こしてしまう事もあれば、他にも夏型過剰性肝臓炎(肺炎の一種で夏に発症する病気)も夏の時期に限っての話ではありますが、引き起こす場合もあります。
またカビには臭気というのもあるので、その臭気に反応してシックハウス症候群という病気に悩まされる事も考えられます。カビを放置する事でどうなるのか想像が付かなかったという人も、先ほど説明した病気を引き起こす事を理解して頂けたと思います(もっと言えば理解して欲しいと私自身もそう思います)。
マットレスを湿気・カビから守る方法
先ほどまで湿気やカビについての説明を行いましたので、本題の「マットレスを湿気・カビから守る方法」に入らせて頂きます。マットレスを湿気・カビから守る方法、そのための押さえておくべきポイントを今から挙げていきます。
- 通気性を良くするのは一番大事
- マットレスの裏側もちゃんと乾燥させる
- 除湿シートを使うのも効果的
- 敷きパッドを敷くのも良い
- サーキュレーターでマットレスに風を送る
- 除湿器の導入
- 家にいない時は出来る限り窓を開けておく
マットレスを湿気やカビから守るためには、やはり「除湿」に限ります。つまりマットレスを使っている部屋全体の湿気を限りなく取り除くのが良いという事です。そのために部屋の窓を開けるなどの換気を行い、通気性を良くするのがベターとなります。
この通気性を良くするという方法は押し入れやベッドでいえば収納機能の付いたベッドの収納スペースのそれにも通ずる所がありますが、部屋全体の空気の流れを良くするためにはこれが一番良い方法なのです。窓を開けると外からの風が入るので乾燥させる事が可能になりますから、それが部屋全体はもちろんマットレスの除湿にも繋がります。
マットレスを湿気・カビから守るためには部屋全体の通気性を良くするだけではなく、マットレスの裏側もちゃんと乾燥されないといけません。マットレスの裏側には睡眠中にかいた汗による水分が溜まっているので、湿気やカビを取り除くためには、裏側もキチンと乾燥させないといけないのです。
そこで一番良いのがマットレスの裏側を前にする形で壁、あるいはベッドボードに立てかけるのがオススメです。これはもちろん部屋の換気のために窓を開けている事が条件ですが、その際に入ってくる風によってマットレスの裏側をしっかりと乾燥させる事ができるので、マットレス裏の除湿も可能なのです。
除湿シートはその名の通り、除湿を行うためのシーツですが、これを使うのも非常に効果的なのです。使い方としてはマットレスの裏側とベッドフレームの床板部分の間に敷くのが効果的な方法です。先述した通りマットレスの裏側は水分を含んでますから、除湿シートを敷くというのも湿気を取り除くのに一役買ってくれます。
除湿シートだけでなくマットレスの裏側には敷きパッドを敷くのも、マットレス裏側の寝汗を吸い取るのに効果的なのでオススメです。敷きパッドにも色々ありますが、肌触りが涼しい物を選ぶとより効果的になります。
サーキュレーターというのは見た目には扇風機に見えますが、扇風機よりも直進性の風を発生させて空気の流れを循環させる効果があります。何度も書かせて頂いている通り、空気の流れを良くするのがマットレスを湿気やカビから守る方法ですから、サーキュレーターを使うというのは大いにアリなのです。
使用方法についてですが、サーキュレーターをマットレスの方向に向けて、風を送るだけです。ちなみに扇風機を使うのはサーキュレーターを使用するよりも効果は減りますが、やらないよりはやった方が良いので是非とも行ってください。
除湿のためにはその名の通り、除湿器を導入するのも良いですね。除湿器と言っても大型ではなく小型の物が良いと思いますが、電気代が掛かってしまうのがネックですね。ただそれを気にしないのであれば、除湿器の使用も悪くありませんし、オススメします。
先述している窓を開けて部屋の換気を行うというのと同じ様な事ではありますが、家にいない時にも通気性を良くするためになるべく窓を開けておくのも湿気・カビ対策に繋がります。
ただし雨天時などは雨水が部屋の中に入ってくる可能性が高く、むしろ逆効果な場合もあるので、その際は窓を開けない方が良いでしょう。なので不在時には前もって天気を確認しておき、雨が降る日以外は窓を開けておく習慣を付けるべきですね。
最後に
今回の「マットレスを湿気・カビから守るには」の記事は如何でしたか?
マットレスをカビや湿気から守るためには何度も書かせて頂いた通り、部屋の空気の流れを良くしておく必要があるという事、それから部屋の温度が高くならない様にする事は絶対的に大事というのが、今回の記事で最も言いたい事なのであります。マットレスにおける湿気やカビの対策方法を知るキッカケになれば幸いです。