所有しているベッドやマットレス、「別の物が欲しくなった」という理由が出来ない限りは出来るだけ長いこと使い続けたいですよね?ベッドに関しては言わずもがなですが、マットレスにしてもベッドほどではないにせよ、大きい物で簡単に買い替えるというのは難しいですからね。いずれも別のが欲しくなった時には売却するなりして処分しないといけませんから尚更です。なので「ベッドやマットレスをずっと使い続けたい」と考えるのは必然的な事ではありますが、そうなると1つだけ気掛かりな事が出てきます。
それは何かといいますと、「ベッドとマットレスの耐用年数」についてです。耐用年数というのはつまり、「どれくらい使う事が出来るのか」という事ですが、ベッドやマットレスを長期間使用していく上では避けて通れない疑問点とも言えますよね。今回はそんな疑問を感じる方々のために、「ベッドやマットレスは何年くらい使えるのか」と題し、ベッドとマットレスはどれくらい使い続けられるのかについての1つの回答を行わせて頂きたいと考えています。
ベッドやマットレスは何年使えるのか(ベッド編)
ベッドやマットレスは何年使えるのか、まず最初にベッド編から始めさせて頂きます。ベッドの寿命というのはどれくらいなのか、というのは断言するのはハッキリ言って難しいと思っています。というのもベッドというのは構造によっては長持ちする物もあれば、逆に短い物もあるからです。10数年くらい前であればベッドの構造によって寿命の長さが異なると言えたかもしれません。
例えば収納機能の付いたベッド下に空洞の無いタイプでは寿命について気にする必要はなくとも、すのこ仕様のベッドや脚付きタイプのベッドみたいに内部に空洞のあるベッドでは寿命が短く数年程度で新しい物にする必要がある、といった感じです。
ですが近年では構造に関係なく丈夫でかつ比較的高価ではないベッドも多く見受けられています。すのこ仕様のベッドみたいなデリケートな構造のベッドでもでも10年間(あるいはそれ以上の年数)とある程度の期間使い続ける事も十分に可能な場合もあるのです(ただし現在でも10年は使えない商品もありますから一概には言えません)。
床板部分や脚部分が軋みだしたらそれがベッドの寿命
ベッドの寿命というのは具体的な年数は分かりかねるのは確かなのですが、例えば先述したすのこ仕様のベッドの様なデリケートな構造のベッドは使う人によって寿命に大きな差が出てくる事が多々あります。床板部分が細長い板で出来てますから板材にもよりますが使う人の体重によっても板材が軋(きし)んだりしやすくもなりますからね。すのこベッドもそうですが他のタイプのベッドにしても、使う際に軋み音が発生した時が寿命のサインと言った方が良いかもしれません。
寿命はベッド自体の質や金額も大きく影響する
ベッドの寿命というのは質そのものが大きく影響していると言っても過言ではありません。その質の良し悪しを判断するためにはいくつかの基準があります。
まず1つ目が金額です。ベッドのサイズやブランドにもよるのでこれもまた一概には言えませんが、例えばシングルサイズのベッドの場合は5~10万円を目安にした方が良いと思います。そのくらいの金額を掛ける事が出来れば安くて高品質な物はもちろんですが、高級ブランドの商品を購入する事も出来ますからね。安くて高品質な物であれば、同じシングルサイズのベッドでも2~3万円は掛けた方が無難というか賢明だと思います。
つまり末永く同じベッドを使っていくのであれば、「最低でも2万円以下のベッドは避けた方が良い」という事になります。2万円以下のベッドは価格重視の物が大変多く、「どこまでコストを掛けられるんか」という話になるので、言葉は悪いですが「ケチった作り」のベッドも多く見受けられます。そのため買った後で後悔する可能性が大変高いのです。安い物に目が行きがちになるのも分かりますが、買った後で後悔すると処分に困ったりするなど、後々面倒な事になりますからね。
2つ目のベッド自体の質の話ですが、ベッド自体の質が良いのかどうかを調べるというのは一見すると難しいと思う人もいるかもしれません。ですが1つだけ簡単な方法というのがあります。それは商品の口コミ、つまりレビューを調べてみる事です。大手通販サイトは言うまでもなくレビューが載る仕様になっていますが、それはベッドなどの家具専門店が運営するサイトでも同じ事が言えるのです。
もちろん載っているレビューの全てが100パーセント正しいという保証は出来ません。偽って絶賛されていたり、あるいは高品質なのに「最低な商品!!」と低評価を下していたりと嘘のレビューもあるかもしれません。ですが実際にお店に足を運んで確かめる以外の方法になると、ネットのレビューを確認する以外に手が無いというのも確かなのです。
ベッドやマットレスは何年使えるのか(マットレス編)
今度は「マットレスが何年使えるのか」の話になります。ベッドに関しては高品質な物を購入さえすれば構造的に耐久性が劣りやすいベッドでも比較的長い事使えたりしますが、マットレスに関しては全く別とも言えます。極端な話、ベッドよりも寿命を気にした方が良いのがマットレスと言っても過言ではない程です。
そんなマットレスの寿命ですが、大体の目安としては8年と言われております。10年も経たない内に新しいのに交換しないといけないとされているのです。
マットレスの寿命も年数では計り知れない
ベッドも同じ様に、マットレスの寿命も年数云々で寿命は計り知れないのです。ではどうやって寿命を計るのかと言いますと、いくつかのポイントを事前に把握しておくことです。そのポイントというのは、「身体の跡がつきやすくなった」・「真ん中の部分に凸凹が発生する様になった」・「寝返りを打ちやすくなった」の3つです。
まず1つ目の「身体の跡がつきやすくなった」という件ですが、マットレスのタイプ(低反発・高反発)に関係なく、マットレス自体がヘタってしまっていて事を示す重要なサインなのです(反発力が無いというマットレスとしては致命的な事なので)。
2つ目の「真ん中の部分に凸凹が発生する様になった」に関しては、1つ目のそれと同じ事が言えるのですが、これもマットレス自体の反発力が失われているのを確かめることが出来る大きな証拠なのです。これは「マットレスに間接的に触れている腰やお尻の部分が沈み込んでしまった状態で寝なくてはいけない」ので、当然寝心地も最悪な物です。
3つ目の「寝返りを打ちやすくなった」はマットレスがヘタってしまい体を理想的な形に出来なくなったという事です。人間は睡眠中にある程度骨や筋肉を修整するために寝返りを打つのですが、理想的な形で寝るために寝返りの回数が多くなってしまい、睡眠を阻害してしまうケースもあります。不眠症などの症状を誘発しやすくもなってしまうので、これもマットレスの寿命が来た事を確認する要因と言えるでしょう。
最後に
今回の「ベッドやマットレスは何年くらい使えるのか」の記事は如何でしたか?
色々と書かせて頂きましたがベッドやマットレスの寿命というのは結局のところ、「ベッドの場合は軋み、マットレスの場合はヘタってしまった時」が寿命のサインになるという事です。