ベッドの基礎知識

ベッドで使うシーツについて

ベッドで寝る場合、いくつかのアイテムを必要としますよね?例えば枕と枕カバー、それから布団・マットレスなどいくつかのアイテムというのがどうしても必要となります。これら以外にも必要な物というのがあります。

それは何かと言いますと「シーツ(敷きパッドとも言われている)」です(マットレスの上に被せるのための物)。マットレスにシーツを被せないで寝る人はまずいないという事を考えると、絶対的に必要なアイテムと言えるのではないでしょうか。

そこで今回はベッドではありませんが、ベッドで寝るためのアイテムの1つでもあるシーツについての記事にしたいと思います。

ベッドにはシーツは必須な理由

シーツはなぜベッドの上に敷いておく必要があるのか、今からその理由について書かせて頂きたいと思います。

一番の理由としては汗やシミなど汚れマットレスを保護するためというのが最も挙げられるのではないでしょうか。マットレスというのは皆さんご存知の通り、サイズ問わずに基本的には大きい物であります。コンパクトなサイズの物でも幅と長さが850mm x 1950mmですから、汚れや汗で酷い状態になってはいけません。大きいですから万一に汚れが出来たとしても、洗濯する事が出来ないのです。

もちろん汚れてしまった際には、解消する方法もいくつかあったりはしますが、そこはやはり汚れから守るためにもマットレスにシーツを敷いておいた方が良いのは明白ですシーツは汚れた時にはマットレスとは違って洗濯出来ますからね。ともかく汗やシミなどの汚れからマットレスを守るためにも、ベッドで快適に眠るためにはシーツを敷くという事は絶対的に守る必要があると断言します。

シーツの種類について

ベッド本体やマットレスがそうである様に、シーツにも種類というのがあります。

といっても2種類だけなので覚える事はそんなに難しくはないとは思いますが、今から2種類あるベッド用のシーツをそれぞれ紹介させて頂きます(特徴的な部分やメリット・デメリットについても表記します)。

ボックスシーツ

まず最初にボックスタイプのシーツの説明からにしたいと思います。

ボックスタイプのシーツは製造しているメーカーによってはクイックシーツ・ベッドフィットシーツ・ベッドシーツといった感じで呼び方が異なったりしています。シーツの底の部分にゴムが入っており、マットレスの上から被せるようにしてくるませて使います。もっと具体的に言いますとマットレスの角かマットレスの上下にシーツを引っ掛けるように被せて使うというのがボックスシーツの使用方法で、マットレスをずらしたり上に持ち上げる必要が無いので、女性やお年寄りの方でも安心して使えるのが魅力のシーツです。

サイズやデザインが豊富に用意されている事から、多くの人に選ばれているシーツでもあります(アマゾンなどの通販サイトでもボックスシーツの方がフラットシーツと比べてサイズやデザインの種類が豊富に用意されているくらいです)。

そんなボックスシーツですがメリットとしては、まず1つ目ですがにベッドメイキングが簡単というのが挙げられます。シーツをマットレスの四隅に被せておけば、見た目的に最高なベッドが作れるのです。

2つ目のメリットはマットレスにシーツがしっかりと固定される事から、寝相によってシーツがずれたりしないのです(寝相が悪い人でも安心出来ますね)。

次にデメリットを挙げたいと思いますが、シーツをかける際に若干の手間が掛かるというのがまず挙げられます。ベッドフレームがマットレスを埋め込むように配置された場合は、それが特に顕著になって表れます。

2つ目のデメリットですが、洗濯した後に四隅が若干の乾きにくさがあるという事です。

3つ目はフラットシーツに比べて耐久性に劣ってしまう面があります。ボックスシーツはゴムの部分が経年劣化(使用・洗濯による)によって、長い間使い続けた場合にビロビロになってしまうのです。ただし使われている布の耐久性については、布自体の素材の良し悪しに左右されるので、ボックス・フラットシーツ両方同じと言って良いでしょう。

フラットシーツ

フラットシーツはよく敷き布団と混同されてしまいがちなシーツです。というのも外見上は1枚の布なので、敷き布団と勘違いしてしまうといった人もいるみたいなんですね。

主に旅館やホテルなどで用いられている事が多いのですが、そんなフラットシーツについには、敷き布団のそれとは違って長い編の片方にファスナーが付いていないという違いがあります。要はファスナーが付いているのが敷き布団で、付いていない方がフラットシーツであるという風に考えて頂ければと思います。

あとサイズについても敷き布団とは少し異なっています。フラットシーツは例として挙げるとシングル(150×260cm)・セミダブル(180×260cm)・ダブル(220×260cm)になっていますが、敷き布団はシングル(100×200~210cm)・セミダブル(120×200~210cm)・ダブル(140×200~210cm)になっています。

比較するとフラットシーツの方がサイズ的には大きいというのが挙げられます(これは大きいサイズを好む人にとってはメリットでもありますね)。フラットシーツについてはサイズの大きさが異なるのと、ファスナーが付いていないという風に覚えておくのが良いと思います。ちなみにですが、使用方法については四隅を布団の端に折り込んで使うというのが正しい方法です。

さてメリットの方に話を移したいと思いますが、フラットシーツの1つ目のメリットは、構造が極めてシンプルなので洗濯したり乾かしたり、それから畳んだりするといった手入れが簡単という所ですね。

2つ目は先述した構造のシンプルさから製造コストも安いために、ボックスシーツと比べると多少安く入手しやすいというのもメリットの1つですね(ただしあくまでも“多少”ですが)。

3つ目はボックスシーツの部分でも述べた通り、耐久性に優れているという点で、ボックスシーツと比べて長期間使う事が可能です(買い替えが面倒という人にとっては特にメリットと感じるのではないかと思います)。

次にデメリットですが、手入れがしやすく多少安く手に入れやすいといったメリットに反して、使う上での取り扱いの方法に面倒さがあるのがまず1つです。というのも単にマットレスに被せるというのでは、寝ている最中にマットレスから剥がれてしまう事があるのです。特に寝相が悪い人はこの傾向が大変強いので、ちゃんとしたベッドメイキングは必須と言って良いでしょう。

購入する際の注意点

ボックス・フラット両方のシーツを問わず、購入する際には注意点というのがあります。それは何かと言いますと、「マットレスの大きさに対してシーツのサイズは適正か」という事です。

マットレスが小さいのにシーツが大きいとブカブカしてしまいますし、反対にマットレスが大きくてシーツが小さいと被せられないですからね。これらの様なケースが起こらないためにもシーツを購入する際には、使っているマットレスの大きさを前もって調べておくのがベターと言えます。

フラットとボックスそれぞれのシーツの選び方は異なるので今から説明したいと思います。

フラットシーツの選び方

フラットシーツ選びの選び方で一番理想的なのは「マットレスの底面に挟んでちゃんと固定できる幅と長さのあるマットレスを選ぶ」というのがそうです。

例えばダブルサイズ(幅140cm・長さ195cm )のマットレスを所有しているとして、シーツには幅160cm・長さ215cmのシーツが最適なのです。ダブルサイズのベッド専用のマットレスに限らず、他のサイズ用のマットレスでもマットレスの寸法よりも20cm長いシーツを選ぶのがベターです・

ボックスシーツの選び方

ボックスシーツの選び方のコツとしては、シーツに記載されているサイズがシーツ自体のサイズなのか、あるいは自身の使っているマットレスのサイズに対応しているのかどうかを確認する所にあります。

というのもマチの高さ25cmのボックスシーツを高さ(あるいは厚み)25cmのマットレスに被せようとしても被せられないという事があるのです。なのでマットレスのサイズが120×195×25cmの場合は最低でも「マットレスの高さ25cmまで対応」のボックスシーツを選ぶ様にしましょう。

最後に

今回の「ベッドで使うシーツについて」は如何でしたか?
ベッド用のシーツ選びの参考になれば幸いです。

関連記事

  1. 夏に使う寝具について

  2. 素材からのベッド選び

    素材によって雰囲気が変わる!素材からのベッド選び

  3. 木材のメンテナンスについて

  4. 子供のベッド選び

    どんなベッドがいい?子供用のベッドを検討しよう!

  5. ベッドで使われている木材について

  6. ベッドの搬入に困ったら

  7. ベッドやマットレスは何年くらい使えるのか

  8. ベッドで使用するシーツ類の整理

新着記事

長く使えるベッドの選び方

ベッドを購入したら頻繁に買い替えるという人はあまりいないと思います。もちろん購入直後に商品に何らかの…

ベッドを通販で購入する場合の注意点

ベッドをこれから購入する、もしくは新しく買い替える予定の方は直接専門店で、あるいはネットの通販サイト…

ラグジュアリー感あふれるベッド

ラグジュアリー、近年になって聞かれるようになった言葉だと思いますが、皆さんはどうでしょうか。いわゆる…

ベッドやマットレスは何年くらい使えるのか

所有しているベッドやマットレス、「別の物が欲しくなった」という理由が出来ない限りは出来るだけ長いこと…

羽毛布団はどのくらい使えるのか

ベッド関連のアイテムはベッド本体に布団や枕など、その他寝具も含めて期間は異なる場合が多々ありますが、…

ベッドの長さはどれくらいなのか

大中小と、ベッドには様々なサイズがあるというのは皆さんご存知の事と思います。サイズというのは大きさ、…

おすすめ記事

ベッドはどのくらいの高さが心地よいのか

ベッドで寝るというのは今や当たり前となっている時代、そんな時代ですからベッドその物や寝具、それから手…

セミダブルベッドを選ぶ

セミダブルサイズのベッドを検討してみる

セミダブルってどのくらいの大きさなの?使い方は?セミダブルの大きさについて知っていますか?ま…

圧縮ロールパッケージ仕様のマットレスはどうなのか

近年マットレスの仕様も実に豊富になってきているのは間違いないと思います。構造だけで言ってもボンネル・…

ローベッドとは?

ローベッドってどうなの?

ローベッドって?ローベッドのメリットとデメリットローベッドという名前のベッドを知っていますか。ほ…

高級感のあるベッド

突然ですが高級感のあるベッドというのは、どういった物を想像しますか?もちろん人によってそのイ…

折りたたみベッドの魅力

折りたたみベッドの魅力とは?

折りたたみベッドって実際はどんなものなの?折りたたみベッドというベッドを知っていますか。名前を聞…

ベッドのカラー選び

  1. ベッドのカラー
  2. 安らかな眠りを誘うベッドのカラー
  3. グリーンのベッド
  4. ウォルナット調のベッド

ベッドのサイズ選び

  1. ダブルベッドを検討する
  2. ベッドのサイズ
  3. セミダブルベッドを選ぶ
  4. 長さが短いショート丈ベッド

ベッドの基礎知識

安らかな眠りを誘うベッドのカラー

安らかな眠りを誘うベッドのカラー

ベッドには色々なカラーのバリエーションがあるというのは、みなさんご存知のことであると思います。…

マットレスの選び方

ベッドで寝るという人は、ベッド以外にも絶対に必要なものがあります。枕や布団もそうですが、もう一つ必要…

通販でベッドを購入する秘訣

ベッドを通販で購入するメリットとデメリットとは?

ベッドを通販で購入するメリット・デメリットそろそろベッドを購入したいな~と考えていますか?…

ベッドの組み立て

そもそもベッドの組み立ては1人でできるのか?

ベッドの組み立てって一人でできるの?ベッドの組み立てについてベッドの組み立てをしたことがあります…

ベッドをネット通販で

ベッドを通販で購入してみよう!そのポイントは?

ベッドを通販で購入!選ぶときのポイントとは?ベッドを通販で購入したことはありますか?「通…

  1. ウォルナット調のベッド
  2. 姫系ベッド
  3. 白いベッドを選ぶ

1人用のベッド選び

セミシングルベッドを知ろう

セミシングルベッドのことを知ろう!

セミシングルベッドって聞いたことある?どんなベッドなのか。セミシングルベッドというベッドを知って…

シングルベッドを購入する前に知ってほしいこと

シングルベッドを購入する前に知ってほしいこと

シングルベッドを購入する前にシングルベッドを購入しようと考えている方は多いと思います。何…

ベッドのサイズ

ベッドの基本!ベッドのサイズを知りましょう

ベッドのサイズって?どんなサイズがあるのか。メリットやデメリットは?ベッドのサイズはどんな種類が…

セミシングルベッドを検討する

シングルより狭いセミシングルベッドを検討しよう!

大人1人用として使われることが前提となっているベッドとして、シングルベッドというのがあります。…

長さの短いスモールサイズのベッド

ベッドは小さい方がいい!スモールサイズのベッド

ベッドというのはその多くが、基本的にはある程度の長さがあります。それが一般的な仕様ではありま…

家族用のベッド選び

ダブルベッドを選ぶ

ダブルベッドってどんなサイズなの?

ダブルベッドって何人用なの?ダブルベッドの大きさと用途ダブルベッドを使ったことはありますか。シン…

子供用のベッドについて

お子さんがいるご家庭には、色々と悩みが付き物ではないでしょうか?お子さんに対しての接し方とか子育てに…

子供と一緒に寝るベッド

子供と一緒に寝るためのベッド選び

子供と一緒に寝るためのベッド選びについて。どんなベッドがいいのか「子供と同じ部屋で、同じベッドで…

連結できるベッド

連結できるベッドってどんなベッド?

連結ベッドって?連結ベッドのメリットとデメリットについて連結ベッドというベッドを知っていますか。…

家族で寝られる連結ベッド

家族みんなでひろ~い連結ベッドで寝たい!

ベッドというのは多くの人が1部屋に付き1台だけを使うというパターンが多いのではないかと思います。…

PAGE TOP