ベッドの基礎知識

ベッドを通販で購入する場合の注意点

ベッドをこれから購入する、もしくは新しく買い替える予定の方は直接専門店で、あるいはネットの通販サイトで購入するのいずれかをお選びになると思います。一昔前であればベッドは専門店で購入する人が大半、もっと言えば「購入するのであれば、それしか方法はない」と言っても過言ではなかったでしょう。

ですが近年では専門店に足を運ぶよりも通販サイトでベッドを購入するという人が多いのではないでしょうか。直接足を運んで購入するよりも、家など好きな場所で好きな時間に商品を注文できるという点で通販での購入に魅力を感じるからではありますが、魅力を感じる一方で注意しないといけない所もあります。通販での購入にはメリットもあればデメリットもあるという事ですが、今回はそんな「ベッドを通販で購入する場合の注意点」と題し、通販でのベッド購入において気を付けないといけない点などを紹介させて頂きます。

通販で購入する際に注意点があるのはなぜか

先述した通り「直接店に足を運ぶ必要が無い」とか「好きな時間にいつでも注文できる」といったメリットがあるにも関わらず、なぜ通販で購入する際に注意点があるのでしょうか。今からその理由をいくつか挙げさせて頂きます。

  • 実物を確認して買うことが出来ない
  • ベッドに限った話ではありませんが、通販で商品を購入するときの弊害というのこの「実物を確認して買うことが出来ない」です。通販では直接お店に訪れて購入するという要素を省くことが出来るというのは何度となく説明したと思いますが、それはお店で商品を確かめて購入するという、いわば「自分にとって良い物を買う」という要素を極端ではありますが排除しているとも言えるのです。

    例えば「色が思っていたのと大分違う」・「寝心地が思ったよりも柔らかい(あるいは硬い)」・「ベッド下からミシミシと音がする(特に脚付きタイプのベッドに多い)」といった感じで自分の理想となるベッド購入が行いにくい事も大いにあり得ます。もちろん「寝心地や色などのデザインは特に気にしない」という「サイズや値段が分かれば無問題」という人には特に気にする必要はないかもしれません。

    ですが寝心地や色などベッドに求める要素があればあるほど、通販での購入については慎重にならないといけません(特にベッド以外の多数のアイテムを扱う大手の通販サイトでの購入はオススメと言っても過言ではないでしょう)。止む負えず通販サイトで購入するのであれば、商品についての詳細がしっかりと記載されているベッド専門店の通販サイトから購入するのが賢明です。

  • 部屋の中までベッドが配達されない場合もある
  • 通販サイトで購入する場合は配達する業者にもよりますが、玄関までしか配達されないというケースもそれなりにあります。「いくらなんでもそれはないだろう」と思う人もいるかもしれませんが、実際にはそういったケースは結構多いのです。

    ベッドというのはクイーンやキングといった大きいサイズについてはもちろんですが、シングルやダブルなどのサイズのベッドでも、それなりの大きさがあります。家の玄関や階段のスペースによってはサイズが小さいベッドでも運ぶのに困難な場合もあるので、そうしたリスクを考えて玄関までしか運ばないというケースがあるわけです。ベッドはもちろん、マットレスでもサイズの大きい物になるとそうしたケースに遭遇する事はより珍しくはありません。

    普通に運べないという場合にはロープを使って運ぶなどの大掛かりな作業が必要になってしまうので、配達業者が運ぶのを拒否するのも納得出来る話ではあります。ただ玄関までしか運ばない事もあるとはいえ、それはが「運ぶのは玄関まで」という契約がされているというのもあるので、配達業者に否があるわけではないのです。とはいっても直接お店で購入するのと比べると、融通が効き辛いというのは確かだと思います。

  • 商品の比較が出来ない
  • これも最初の「実物を確認して買うことが出来ない」のそれと似ていますが、直に商品を比較できないというのも通販での購入における注意点というか欠点になります。例えば構造別でのベッドの比較というのがそうですね。脚付きタイプと収納ベッドにはそれぞれ違いがありますが、どの種類のベッドを選ぶかで迷っている方は通販でベッドを購入する際には、こういった違いを体験する事が出来ません。また同じタイプのベッドでも使われている木材、あるいはデザイン的な違い、照明付きかそうでないか、といった感じでも違いというのが当然ながらあります。

    ベッドだけではなくマットレスにしても、同じスプリングを使用した物でもスプリングの並び方やバネ数が異なっていたり、やはり細かい部分では違うというのが出て来ます。構造的に同じタイプか全く違うタイプなのかを問わず、通販購入では直接ベッドに触れられないので、「実物を確認して買うことが出来ない」と同じ感じで外れの商品を購入する可能性が高いです。もちろん当たりのベッドを購入する事もあるかもしれないので一概には言えませんが、どっちにしても「理想のベッド(とマットレス)を安心して購入する」というのは困難と言っても良いでしょう。

  • ベッドの組み立ては自分で行わないといけない
  • お店で直接購入する場合には、大抵のお店ではベッドを部屋まで運んで組み立ててくれますが、通販での購入の場合はそうはいかない事が多いです。もちろんベッドの中には組み立てが容易な物もあるので、「自分で組み立てるのでも構わない」のであれば問題にする必要はないかもしれませんが、「自分で組み立てるのは不安がある」という人は直接お店で購入するのが良いでしょう。

  • ゴミの処理に苦労する事もある
  • 通販でベッドを購入した場合、ベッドを梱包するための段ボール箱や緩衝材などは自分でゴミとして処分しないといけません。大手通販サイトでの購入はもちろんですが、通販サイトも運営しているベッド専門店においても場合によってはゴミの処理は自分で行う必要があります(ゴミ処理も行う店もあります)。お店で直接購入した場合には先ほどのベッドの組み立てはもちろん、段ボール箱や緩衝材の処分も行ってくれるので、ここにも色々と違いが表れてきます。

  • 商品の交換や返品が不可能な場合も
  • 通販での購入は直接お店で購入するよりも安く買えるというメリットがあるのですが、その反面商品の交換や返品が不可能なケースも結構あります。「購入した商品に傷や亀裂が入っていた」や「購入した商品が思っていたのと違う」という事で交換や返品を行いたくても、それらに対応できないので結局は妥協して使い続けるか自分でリサイクルショップに頼むなり専門業者に引き取ってもらう必要があるのです。

    もちろんベッド専門店の通販サイトで購入するのであれば、場合によっては交換や返品に対応する所もありますが、お店やお住いの地域によっては対応できない事もあるので、原則不可能と見た方が良いと思います。交換や返品を行う事を考慮するとなると、やはり直接お店に訪れて慎重に商品を選ぶという方が後々の事を考えると無難ですね。

最後に

今回の「ベッドを通販で購入する場合の注意点」の記事が如何でしたか?
通販でのベッド購入は直接お店に訪れての購入と比べて出来ない事もあるにはありますが、一方で冒頭でも書いたと思いますが好きな時間・場所で数あるベッドから好きな物を選ぶことが出来るというメリットもあるので通販購入がダメというわけではありません。

交換や返品に対応していない・ゴミ(段ボール箱や緩衝材)の処理やベッドの組み立てを自分で行うなど、注意点をしっかりと把握した上で通販での購入する事をオススメしたいと思います。

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