ベッド本体(ベッドフレーム)はその多くが木材を原料にして作られているのが基本です。木材で作られたベッド本体については、木材特有の欠点というのが当然あります。詳しいことはこの後に説明させて頂きたいと思いますが、出来る限り長期間使っていくためには定期的なメンテナンスというのがどうしても必要になる場合が非常に多いと思います。
中にはこれといって手入れをしていないという人もいるかもしれませんが、手入れをしていない分、傷が付いてしまったり汚れとかが目立ちやすくなってしまう場合も結構多いのです。「傷や汚れとかは特に気にしない」という人もいるでしょうが、その逆の場合には手入れは必須と言えるのではないでしょうか。その場合、手入れ方法というのは絶対に知っておくべきというのは言うまでもありません。
そこで今回は「木材のメンテナンスについて」と題し、木材で作られたベッドの手入れを行う理由、それから手入れ方法について紹介したいと思います。
木材で作られたベッドのメンテナンスを行わないといけない理由
まず最初に先ほどの冒頭の文でも触れている「木材で作られたベッドのメンテナンスを行わないといけない理由」について今から説明させて頂きます。
- 木材で作られたベッドは湿気やカビに悩まされやすい
- 乾燥にも気を付けないといけない
- 汚れや傷を付けてしまうと目立ってしまう
木材で作られたベッドのメンテナンス理由として一番挙げられるのが、「湿気やカビに悩まされやすいから」です。ベッドの多くは本体の表面に湿気やカビの保護を目的とした塗装が行われているのが基本なのは確かです。確かではありますが、だからといってメンテナンスを怠ってしまうというのは非常にリスキーであります。
というのも色褪せてしまったり、塗装の表面が割れてクラックが入ってしまう事もあるからです。
乾燥にも気を付けないといけないというのも木材で作られたベッドにおいてメンテナンスが必要不可欠な理由です。特に冬場などの水分を多く含めずに乾燥しやすくなる季節ではベッドに限らず木材で作られた家具、その中でも塗装膜のない物などはひび割れや変形が起きやすくなるので、乾燥対策が必要不可欠になります。
これについては気にする人もいれば逆にそうでもない人もいると思うので、それ程重要な事ではないかもしれません。ですが気にしやすい人からしてみれば、飲み物やマジックなどの汚れ、それから何かの拍子に付いてしまった傷というのはどうしても気になってしまうんですよね。
特にオイル仕上げになっているベッドの場合は傷や汚れが付着しやすくなっているので、余計に気になってしまうでしょう。
木材で作られたベッドのメンテナンス方法
では今から今回の記事で最も重要な「木材で作られたベッドのメンテナンス方法」について紹介をさせて頂きます。
- 定期的に行うべきメンテナンス方法
- 湿気やカビの対策方法
- 通気性の良いベッドのカビ対策
- オイルフィニッシュのベッドのメンテナンスはどうすれば良い
定期的に行うメンテナンス方法については、それを行う前にはいくつかの条件というのがあります。その条件というのは、直射日光の当たらない場所にベッドを置く・冷暖房器具の近くに置かない・湿気の多い場所に置かない、これら3つの条件を守る必要があります。でないと先述した塗装のクラッキングや、ひび割れが発生する原因になるからです。その点を踏まえた上でのメンテナンス方法というのは、普段から定期的に乾拭きを行うのが一番です。
飲み物をこぼしたりして汚れが付着したら、すぐに拭き取るというのも習慣を付けるのが大事なのです。汚れが付着した時の取り除き方は、中性洗剤を使って汚れが落ちるまで繰り返し拭き取りを行うのがベターになります。傷が付いてしまった際にはホームセンターなどで売っているクレヨンかペンタイプの補修材を使って傷を埋めるというのが良いですね(ただし傷が深い場合はベッドを購入した専門店に問い合わせた方が無難な場合もあるので注意が必要です)。
まず湿気ですが、梅雨の時期は特に悩まされやすい物です。そんな湿気対策ですが、ベッド以外の木製家具において持ち運びしやすい物は天気の良い日に風通しの良い日陰にて風に当てる事が出来ます。ただベッドの場合は“すのこタイプ”など手軽に持ち運び可能なタイプを除いては難しいと思います。
そこでオススメなのがドライヤーの冷風を当てて湿気を取り除く方法が良いです(ドライヤーとベッドの距離感は30センチくらいが目安となります)。それと部屋の窓を開けるなどして換気を良くしておくのも大事なので忘れないでおいて欲しいと思います。また収納ボックス付きのベッドの場合は引出しが付いているのでドライヤーを当てるではなく、引き出しを定期的に開けたりしてベッド全体の風通しを良くするのがオススメです。
次にカビ対策についてですが、カビというのは一定の場所で発生する事が大半です。すのこベッドみたいに通気性の良いベッドであればカビが繁殖しにくいのですが、収納タイプみたいに通気性の良くないベッドの場合には問題があります。通気性が良くないのでカビが繁殖しやすい環境になりやすいのです(収納スペースがある分、物を入れるスペースを確保できるという意味では大変便利なのですが・・・・)。
そんな通気性の良くないベッドを使っている場合には、床板と底板の間に湿気取りシートを入れるというのが最もベストな対策方法ではないかと思います。もちろん湿気対策の時と同じ様に部屋の窓を開けて換気を行う必要もあるのでお忘れなく。
すのこベッドを初めとする通気性の良いベッドではカビは繁殖しにくいというのを先ほど書きましたが、100パーセントカビが繁殖しないというわけではありません。油断していると気づかぬ内にカビが繁殖してしまうこともあります。
そんな通気性の良いベッドのカビ対策には、普段から部屋の換気を行うというのはもちろん、天気の良い日に風通しの良い所で陰干しするとなお良いです。
オイルフィニッシュは植物油を主な成分となる塗料を木部に染み込ませており、表面には塗装膜がありません。ベッドの塗装に最も多く採用されているニス塗りとは趣が異なっているのですが、木の質感がダイレクトに伝わりやすいという特徴があります。ただ木の質感がダイレクトに伝わりやすいという反面、傷や汚れが付きやすいという欠点も持ち合わせているのです。
言い換えればデリケートな質感なので扱いには慎重さがある程度必要になると思います。
万一に傷や汚れが付いてしまった時にはサンドペーパーで傷や汚れを落としてオイルをすり込ませるという方法がオススメです。汚れ落としに関しては中性洗剤を使う方法は使えませんし、傷に関しても風合いのことを考えるとクレヨンかペンタイプの補修材を使っての傷直しもオススメ出来ないので、把握しておいてほしいポイントと言えます。
最後に
今回の「木材のメンテナンス」については如何でしたか?
「木材のメンテナンスについて」と銘打って木材の使われたベッドのメンテナンス方法についての紹介というのが今回の記事の趣旨というのは冒頭でも書きましたがまさにその通りです。
ベッドを購入して特にメンテナンスをせずに使っている人もおられるかもしれませんが、それは今回書かせて頂いたリスク(塗装のひび割れ・汚れの付着・傷・カビの繁殖など)を誘発させる事になります。なのでベッドのメンテナンスは定期的に行う様にしてください。