唐突ですがベッドにおけるライト、これはヘッドボードに付いている場合がある物ですね。夜に部屋の明かりを消した状態で読書を行いたいという場合に重宝される事が多いので役立つという理由から、数あるベッドの中でも比較的値段が高めなのはもちろん、手に入れやすい価格のベッドでも最近はライトが付いている事が多いと思います。
そんなライトですが、ここ最近は従来の電球式ではなく、LED(発光ダイオードとも呼ばれている)式を採用しているベッドを見かける様になりました。ベッドのライトに限った話ではありませんが、最近では照明など色々な物に電球ではなくLEDを使う事が多くなっているので、ベッドのヘッドボードに使われるというのも自然な流れと言えるのは確かだと思います。
ただこのLEDというのは色々と賛否両論があるのも確かなのです。今回はそんなベッドに使われているライトはLEDが良いのかどうかについての話にしたいと思います。
LEDについて
ベッドに付いているライトはLEDが一番かどうかについての前に「LEDとは何か」、これについて始めに説明させて頂きます。LEDとはLight Emitting Diode(ライト イミッティング ダイオード)の略で、電圧を一方向に加えた際に発行する半導体の素子です。既に序文の方でも言葉が出ていますが、日本語では発光ダイオードと言います。
従来の白熱電球と比較すると長寿命なのが特徴で、白熱電球よりも長期間の使用が可能、さらには低コストといったメリットを持っている事から、近年あらゆる物に使われたりしています。以前から電化製品はもちろん、公共物にも使われるのが当たり前となっているのです(例えば鉄道やバスなどの行き先を示す表示器とかがそうですね)。
ここ最近ではメリット(長寿命・低コスト)の恩地が大きい事からLEDライトというのも誕生し、家やビルなどの照明として使われる様になりました。その延長でライト付きのベッドでもLEDのライトを採用している物も徐々に増えているというわけです。
LEDライトのメリット
先ほどはLEDについての簡単な説明でしたが、今からそのLEDによるライトのメリットについてになります。
- 長寿命でライトの交換回数を気にしないで済む
- 紫外線や赤外線の放出が微量
- 目に優しい
- 長寿命なので消灯点灯の繰り返しを行っても大丈夫
- 発熱量が少ない
これについては先述しましたが、メリットとしてはどうしても外せないので、一番先に挙げたいと思います。白熱電球の場合は1000~2000時間が寿命だと言われています(日数で言えば3~6か月)。
一方のLEDライトの方は、およそ11年間も継続して使う事が出来るのです。この事からもLEDライトは長寿命で、かつライトの交換回数を限りなく減らす事が出来るという訳です。
紫外線と赤外線の2つは人間の目には見えない物ですが、これらの放出が微量なのがなぜメリットなのか?な人も多いと思います。なぜメリットになるのかと言いますと、紫外線や赤外線を多く浴びてしまうというのは人間にとっては悪い影響を与えてしまうからです。というのも皮膚の細胞を傷付けてしまうので、結果として肌の老化に繋がってしまいます。
それを考えるとLEDライトは紫外線や赤外線の放出が少ないために、肌が老化しにくいのでメリットと言えるのです。
LEDライトは直流の電流を使用しているため、チラツキガありません。チラつきが無いという事は目がチカチカする事が無いとも言えるので、目に優しいのです。なので眼精疲労の心配をする必要は皆無と言っても過言ではありません(ただし物によってはチラつく物もあるので選ぶ時には注意が必要になります)。
これは長寿命故ではありますが、点灯と消灯を繰り返し行っても寿命に影響が出る事がないというのもメリットの1つとして挙げる事が出来ます。家にいて消灯や点灯を繰り返し行う傾向にある人にとっては最高のメリットではないでしょうか。
通常の白熱電球は、性質上どうしても発熱量が高くなってしまいます。そのため点灯している時というのは非常に熱くなってしまうのです(もっと言えば触ると危険ということです)。
LEDライトに関しては低エネルギーで点灯させられる事もあって発熱量が極めて少ないというメリットがあります。直に触れても白熱電球と違って火傷する心配は皆無と言っても良いでしょう。
LEDのデメリット
先ほどまではメリットを説明しましたが、今度はデメリットに移りたいと思います。
- 温度が高いとダメになりやすい
- 価格が高め
- 白熱電球よりも暗めに感じやすい
- 白熱電球よりも重い
発熱量が少ないというメリットのあるLEDライトですが、実は高温に弱いというデメリットがまずあります。というのも温度が高い所で長時間使用した場合、寿命が一気に短くなってしまう事があるのです。
気温程度の場所であれば長時間使用でも問題はありませんが、それ以上に気温の高い所では寿命が縮まってダメになりやすいという事ですね。
LEDライトは低コストと既に書かせて頂きましたが、それは長寿命なので通常の白熱電球みたいに点灯しなくなった際に別の電球に交換する必要性が無いという意味での話なのです。
実際の所、LEDライトに関しては値段自体が白熱電球と比べて高いというのが現状です。初期投資にコストが掛かってしまうのですが、逆に言えば初期投資にのみコストが掛かるだけとも言え、長期的に見ればLEDライトに掛けるコストは低いのは確かです。
LEDのライトは感じ方には個人差があると思いますが、基本的に白熱電球よりも暗めに感じやすいです。通常暗めだと消費電力を上げるなどして照度を上げたくなりますが、LEDの電球でそれをやってしまうと寿命が縮まりやすくなってしまいます。
これもデメリットの内に入ると思いますが、LEDのライトは白熱電球に比べて重くなりやすい現状にあります。
LEDライトは発光のための部品以外にも電子回路の部品が必要なので、その分重量も重くなりやすい傾向にあります。その重さは通常の白熱電球と比べると、およそ3倍と言われています。
ベッドのライトにLEDはアリかどうかについて
遅くなってしまいましたが、いよいよ本題でもある「ベッドのライトにLEDはアリかどうか」、これについて説明したいと思います。個人的な意見ではありますが、長い目で見て私自身は大いにアリではないかと考えています。確かにLED式のライトには価格の高さから初期投資がどうしても掛かったり、白熱電球よりも暗めであるといったデメリットがあるのは確かです。
ただ価格の高さについてはライトがLED式で長寿命ですから、購入後の交換回数を考えると気にする必要は特に無いと思います(白熱電球の寿命が短いのを考えれば尚更ではないでしょうか)。あと白熱電球よりも暗めという点についてですが、ベッド用のライトですから特に明る過ぎる必要はないと思いますし、あまりにも明る過ぎると目がチカチカしやすいというのもありますからね。つまりベッド用のライトとしては物によると思いますが、高品質な物は丁度良い明るさと言っても差し支えはないでしょう。つまりLED式のライトには賛否両論があるのは確かとはいえ、デメリットよりもメリットの恩地の方が大きいと感じているので、ベッドのライトにLEDは“アリ”だと言わせて頂きます。
最後に
今回の「ベッドについているライトはLEDがいいのか」の記事は如何でしたか?
今回の記事がライト付きのベッドの購入を検討している方々の参考になれば幸いです。