ベッドの木材の種類について。どのくらいの種類があるのか。
ベッドの木材などの種類はどんなものがあるか知っていますか。ベッドによって木材の種類は異なります。また、木材を変えることによってベッドの雰囲気も変わります。なので、ベッドの品質を考えたりベッドの雰囲気を考えたりする上で、ベッドの木材を変えるのも大きなポイントになってきます。そして、木材の種類によって安眠できる場合もあります。
では、ベッドの種類も合わせながらベッドの木材の種類についても紹介していきます。
木が木材になるまで
木は、そのままで木材になるわけではありません。材質のことをよく知るためにも、木が木材になるまでの過程について紹介していきます。
はじめに、木は丸太の状態で切り出されます。丸太を輪切りにした面を木口、樹心を通って年輪に対して直角に縦割りした面を柾目、年輪の接続方向に切った面を板目といいます。板目の木材は樹皮側を木表、樹心側を木裏といいます。乾燥すると木表側に反ってきます。こうした狂いや割れが生じないよう、丸太は加工前に十分に乾燥させます。屋外で自然に乾燥させる自然乾燥は、半年から数年かけて徐々に環境になじませ、その後、人工乾燥にかけます。人工乾燥には、温風、蒸気、真空、高周波加熱などの方法があります。数週間で含水率8%~12%くらいまで乾燥させます。乾燥させた後、板状に切り出して、家具などの材料としています。
このようにしてベッドに使われる木材はできています。木材を作るには様々な行程によって成り立っています。
ベッドに使われる木材の種類
ベッドに使われる、木材の種類はどういったものがあるのでしょうか。ベッドなどに使用される木材は「値段」「強度」「見た目、デザイン性」「付加価値」によって選ばれています。優しいテイストのベッドにしたいという人は明るい色の木材を使ったベッドを選ぶことでしょう。では、ベッドに使われている木材の種類についていくつか紹介していきます。
1、パイン材
柔らかい素材の為、傷やヘコミなどが付きやすくなっています。また、音や熱、湿気の吸収率が良く、リーズナブルな価格担っています。なので、ほとんどのベッドがパイン材を用いて使われています。
2、オーク材
一般的にナラの木を指している硬めの木材になっています。家具、床材、ウィスキーの樽まで様々な用途で使用されています。レッドオーク、ホワイトオークと色の違いがあるオーク材もあるので色の使い分けとして使用することができます。
3、桐
雨の多い日本の気候に適している木材で、湿気に強く狂いが少ない事のでよく桐ダンスとして使用している場合があります。湿気を自然に吸収し膨張、収縮し通気性を良くし、桐自身が自然に調整してくれるのでベッドの木材としても適しています。
4、ヒノキ
ひのきの香りには、防虫、防ダニ殺菌成分があるとされています。また、耐久性、水にも強く、お風呂の材料としてヒノキ風呂は有名です。木造建築物としても利用されていて、ベッドで使用するといい香りがして安心感があります。湿気なども吸収してくれるのでベッドには最適なものになります。
5、スギ
建築物の柱として利用が多い木材で、軽くて軟らかく、断熱性、調湿性に優れています。また、スギは成長が早いので様々な家具に使われています。
6、チェリー材
ブラックチェリー材とも呼ばれていて、肌触りがよく、経年変化でアメ色、濃い色に変化します。なので、何年か使用すると味わい深いベッドになります。
7、バーチ材
主にカバノキ科の建材で、ヒノキと同程度の硬さを持っています。北欧家具に利用されている事が多く、水に強く粘り強い木材になります。
8、ポプラ材
代表的なポプラは、イエローポプラと呼ばれていて、白い色をしていて、耐久性は弱いです。
9、ラバーウッド材
ゴムの木からゴムを抽出して残った木材の事をいいます。集成材として家具や床材に使用されるエコな木材です。また、ホワイトアッシュ材タモとも呼ばれ硬くて粘りがある木材で、野球のバット、テニスラケットにも使用されています。オーク材(ナラ)と見た目が似ています。
10、チーク材
チーク材自体に天然の油成分を含んでおり、水に強く船舶用の木材として使われています。病害虫にも強い木材ので長い間使っていても腐ったりすることはあまりありません。
11、ウォールナット材
クルミ科の木で、クルミの実から想像できる様に、硬い木材で、衝撃に強く、木目の美しさで人気の木材です。また、塗装をしなくても濃い色をしていて、淡く色づく経年変化も楽しむことができるので自然なベッドが欲しいという人にはオススメな木材になります。
12、マホガニー材
赤みのある色合いの高級木材のひとつになっています。アンティーク家具に多く使用されている入手困難な木材なのでとても貴重です。
ウェールナット、チーク、マホガニーの3つは世界三大銘木で、ホワイトアッシュも含めて世界四大銘木とも呼ばれているので価格の少し高めになっています。このようにベッドの木材には様々な種類があります。なので、自分にあった木材のベッドを選ぶようにしましょう。また、「すのこベッド」や「ローベッド」「収納付きベッド」などは木材を用いて作られています。それらもしっかり木材の種類を選んで購入することをオススメします。
下記で木材の種類の選び方についても紹介していきます。
木材でベッドを選ぶコツ
木材でベッドを選ぶ際のコツなどはあるのでしょうか。木材でベッドを選ぶ際のコツ・ポイントについていくつか紹介していきます。
1、値段
木材によっては貴重な木材があるので木材の種類によってもベッドの値段が変わってきます。
2、色合い
色合いも木材によって違ってきます。例えば、深い赤があったら明るい茶色もあったりと様々です。木材の色合いによってもベッドの雰囲気や部屋のテイストも変わることになるのでよく見てから購入しましょう。
3、木目
木目がベッドによって異なります。木目は一つ一つのベッドで違うので、ベッドを購入する前に木目もしっかりと確認した方がいいでしょう。
4、経年変化
年数が経つにつれて、木材の色合いが変わってくるような材質の木材もあります。なので、どんな部屋のテイストにしたいのかも考えながら木材の特徴も考えて購入しましょう。
5、独特の香り
「ヒノキ」「桐」など木材の種類によって匂いが異なります。匂いが違うので、寝ている時の安心感も違ってきます。なので、自分の体質にあった匂いのベッドを選ぶようにしましょう。
このようにベッドの種類によってもそうですが木材によってもベッドのテイストが違ってきます。なので、自分の部屋や自分の体にあった木材のベッドを選ぶようにしましょう。
まとめ~ベッドの木材の種類について。どのくらいの種類があるのか。~
ベッドの木材の種類について、選ぶポイントについて知っていただけましたか。ベッドを選ぶ時はベッドの種類を見がちですが木材の種類などにも目を向けることによって自分にあったベッドを見つけることができます。また、木材によって匂いも色合いも全く違うので自分の気に入ったベッドを選ぶことも大切ですが部屋のテイストなども考えて選ぶようにしましょう。
そして、木材によって湿気を吸収してくれたり、耐久性がいい木材もあるのでベッドのテイストだけでなく木材の性質も考えて購入しましょう。ベッドを購入する前にこの記事を読んで参考にしてから購入するようにしましょう。