ベッドの基礎知識

3段ベッドはどうなのか??

以前は主に子供用として知られていたのが「3段ベッド」ですが、ここ最近では大人用の商品も作られています。子供用から大人用まで、実に幅が広がった感のある3段ベッドですが、使い心地や安全性の観点から通常のベッドを使い慣れた人の中からは「3段ベッドは大丈夫なのか?」と疑問視する声も多く聞かれます。

確かに文字通り3段もベッドがありますし、一番高い3段目のベッドでは高所恐怖症の人は眠れなかったり、物によってはベッド本体が破損してしまったりしないかという不安を感じる人もそれなりにいると思います。寝心地についても構造上の問題から通常のベッドとは全く異なりますし、「大丈夫なのか?」という不安を感じてしまうのも無理はないと私自身もそう考えております。

そこで今回は「3段ベッドは大丈夫なのか?」と感じている多くの方々のために、「3段ベッドはどうなのか??」と題し、3段ベッドについての記事を書かせて頂きたいと思います。

3段ベッドについて

3段ベッドのベッドを購入しようと検討している人というのは商品選びにかなり慎重になる傾向にあると思います。通常のベッドとは構造が全く異なりますから、寝心地がどうかという以前に、安全性に優れているかどうかが重要視されるはずです。

ベッド自体が耐荷重(ベッドの場合は体の重さに耐えられるか)に優れているか否か、これについて購入する際のポイントとして見ている人は間違いなく多いと断言します。これについては後述したいと思いますが、ベッド自体の耐荷重が優れているものでなければ大きな事故にも繋がってしまう危険性が大いにありますからね。あと2段目・3段目のベッドを使うための上り下りで使うハシゴについても同じ事が言えます。

とにかく3段ベッドの購入を検討する場合は、快適に寝られるかどうかの寝心地ではなく、安全に使用できるかどうかの安全性を重要視する必要があるという事は絶対に言わせて頂きたい事であります。

体の重さに耐えられない3段ベッドはダメ!

3段ベッドで一番不安に思われている事についてもう少し詳しく書きますと、「1段目はともかく、2段目・3段目のベッド本体が体の重さに耐えられるかどうか」というのが不安に思われている点ではないでしょうか。

1段目のベッドについては床に近いのでベッド本体が脆(もろ)かったとしても、1番安全(あくまで3段ある中では最も安全というだけなので、間違っても油断してはいけません)ではありますが、2段目・3段目はどうでしょうか?床から遠くて高さがあるというだけでなく、2段目・3段目を使用しているという事は、少なくとも下で人が寝ているという事でもあります。

ベッド本体が体の重さに耐えられない位に脆かった場合、あえて具体的には書きませんが大きな事故に繋がってしまうというのは想像に難くないと思います。とはいえそれは品質が大いに劣っている3段ベッドですから、決して「3段ベッドは全て危険な物だ!」と思わない様にしてほしいと思います。事実大企業によっては3段ベッドを導入している所もあるのです(それも結構な有名企業みたいです)。

3段ベッドには静止物耐荷重400kgという優れた物もある

先ほど触れた有名企業が導入している3段ベッドというのは、ベッドの1段1段が重い体にも耐えられる様に頑丈に作られた、言い換えれば耐荷重(たいかじゅう)に優れたベッドもあるという事なのです。項目のタイトル部分でも触れていますが、物によっては400kgもの重さに耐えうる3段ベッドもあるんです。400kgと言いますと、人間の体重の範囲を超えている重量と言えます。他の動物に例えるのであれば、例えば巨大なヒグマ(正確にはエゾヒグマ)とかがそうですね。

これって考えてみれば物凄い事ですよね。

さらに言わせて頂くと、ゴリラの重さにも耐え得る事が出来るのですから、400kgの重さに耐え得る3段ベッドの凄さがお分かり頂けると思います。有名企業がその3段ベッドを導入するというのも頷けますね。

最も3段ベッドというのは先ほどの静止物耐荷重400kgの商品だけではないので、その点はご了承願います様にお願い致します。とはいえ400kgもの重さには耐えられないにしろ、高品質なベッドというのは基本的に体重がある程度重い人でも問題なく使用できると考えて間違いないという事は言わせて頂きたいと思います。

3段ベッド本体に使われる素材は2種類ある

3段ベッド本体に使われる素材と言えば、おそらく多くの人が木製のみと思われる事でしょう。ですがそれは間違いで、実際には木製を含む2種類あるんです。

その3段ベッドに使われる2種類の素材ですが木製と、もう1つはスチールなんです。スチールと言えば鉄の事ですが、そのスチールを材料として作られた3段ベッドもあります。木製のみと思われた方にとっては意外だと思われるかもしれませんが、木製とスチール製と、2種類の素材で3段ベッドは作られています。この後はその木製とスチール製と、素材別で3段ベッドのメリット・デメリットについて書きたいと思います。

3段ベッドのメリットとデメリット(スチール編)

まず最初にスチール製の3段ベッドのメリット・デメリットについて挙げさせて頂きます。

ではメリットから入りたいと思いますが、寝室をシンプルで無駄のない、必要最低限の家具しか無い非常にスッキリした空間にしたいという場合にはスチール製の方がオススメです。スチール製特有の無機質な質感に加え、構造的にもシンプルですから、正に同じ感じの寝室にはピッタリというわけです。

次にデメリットについてですが、これはスチール製故と思われますが、商品のデザインやラインナップが非常に少ないという点が挙げられます。木製の3段ベッドと比べると、安く入手できる場合もありますが、デザイン性の好き嫌いの問題で自分の好きな商品を選び辛いというのは確かですね。

3段ベッドのメリット・デメリット(木製編)

先ほどのスチール編に加え、今度は木製の3段ベッドのメリット・デメリットを挙げたいと思います。

木製の3段ベッドのメリットですが、和と洋など雰囲気を問わず、どんな部屋にもピッタリな所が挙げられます。子供用としての購入を考えている場合は、学習机なども木製が多いと思うので、尚更オススメしたいと思います。それから商品のラインナップが豊富に用意されているというのもメリットの1つで、好みのデザインのベッドを選びやすいというのもそうですね。

次にデメリットですが、これはスチール製のもそうですが、3段ベッドという事で値段が高めという事でしょうか。最も安い商品でも3万円以上はしますから、金銭的に手が出しにくいという人にとってはデメリットに感じやすいと思います。

構造の違いについて

3段ベッドには軸組み(木の棒を組み合わせる)構造、あるいは面構造(木の板を組み合わせる)の2種類の構造があります。軸組みの場合は強度的に劣るというデメリットがある反面、値段が比較的安くて種類が豊富というメリットがあります。

一方の面構造は強度では軸組みに勝りますが、値段が高く商品のラインナップが少ないというデメリットがあります。安全面を重視するなら面構造の、デザインの種類や価格面を重視するなら軸組みの3段ベッド、といった所ですね。

柱にも様々な種類がある

3段ベッドに使われる柱には角柱・丸柱・板柱の3種類あります。直径のサイズが同じであるならば、これら3種類の中で最も強度の高いのは順番を付けると、角柱>丸柱>板柱になります。

この事から安全面を考えると3段ベッドには各柱の商品を購入するのがベターと言えます。

最後に

今回の「3段ベッドはどうなのか??」は如何でしたか?
個人的にはデザインや価格的な問題よりも安全面に配慮した3段ベッドを購入するのを良しとしていますが。ただ記事を書いていて思ったのは、金銭的事情だったりデザインの好みなど、様々な要素が絡むと中々難し物があるという事ですね。

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