ベッドをシーンで選ぶ

温かみのあるベッド

ベッドにも様々な種類があるというのは、これまでにも何度となく書かせて頂いたと思います。形や仕組みが異なるというのはもちろんですが、同じ種類のベッドでも色の使い方であったり付加される要素(機能性などの)の違いで雰囲気が異なっていると感じるなど、実に様々ではないかと思います。

今回は先ほど出てきた言葉の中では、主に雰囲気に集点を当てた記事にしたいと思います。というのも今回は「温かみのあるベッドとは何か」について書かせて頂きたいからです。

温かみのあるベッドとは?

では早速本題の「温かみのあるベッドとは何か」について、個人的に思う所を主観ではありますが、説明させて頂きたいと思います。

温かみのあるベッドについてまず最初に言わせて頂きたい事があるのですが、それは白や黒などのカラーが使われたクールでカッコ良い色合いでも、スチール系のパーツが多用された様な無機質な感じではないという事です。

ではどの様なベッドに温かみを感じるのかと言いますと、それは暖色系のカラーが用いられたベッドだと考えています。暖色系というのは言葉の通り“暖かい色”ですから、ベッド自体に自然と温かみを感じやすいのは間違いないとそう思うわけです。これが先述した「白や黒のカラー」・「スチール系の無機質な質感」のベッドでは温かさではなく、冷たさを感じてしまいます。その点暖色系のカラーは落ち着いた印象を受けさせるのですから不思議な所ですね。

暖色系のカラーとは何か

ベッドとして温かみがあるのは暖色系のカラーを取り入れた物というのを先ほど書かせて頂いたわけですが、では具体的に「暖色系のカラーとは何か」という事について触れたいと思います。

暖色系のカラーというのは何かと言いますと、赤や茶色、それからオレンジや黄色といった主に赤系のカラーです。暖色系カラーを採用しているベッドは、大まかに言えばこれらの4色が基本となっています。

木目柄のベッドにも温かみがある

ベッドというのは先述した暖色系カラーの塗りつぶしだけではなく、木目柄のベッドにも温かみというのを感じるのです。

ベッドが同じように木材にしても様々な種類があるので大まかに説明したいと思いますが、木目柄のベッドにも温かみを感じるのです。もっと言えば暖色系カラーの塗りつぶしよりも、木目調のカラーを採用したベッドの方が、より温かみというのを感じるかもしれません。とはいえ木というのも明るめのカラーとかもあるので、場合によっては温かみを感じずらい物もあったりします。

例えば白色系のメイプル(イタヤカエデ・シュガーメイプルなど)・桐(キリ)・イチョウ・ヒッコリー・ブナ・スプルース・ビーチ・ポプラなどの木材を使用した、あるいは同じ木目(と色調の)の化粧板を使ったベッドがそうですね。あと黒系の紫檀(読み名は“したん”でエボニーとも言われる)・パープルハート・ローズウッド(主にインディアン・マダガスカル・アフリカンなど)も同様です。これらいずれも暖色系ではないので、温かみを感じずらいのは仕方ないですね。

ではどういった木材が暖色系なのかと言いますと、主にアルダー・マホガニー(アフリカンやホンジュラスなどの)・ウォルナットなどがそうではないかと思います。これらは茶色系カラーで暖色系に当てはまるのですが、他の木材にも暖色系カラーに当てはまるのは色々とあるのです。

大まかに代表的な物のみ紹介したいと思いますが、オーク(アメリカンレッド・アメリカンホワイト)・イエローパイン・ココボロ・ブビンガ・カリン・ヤマザクラ・ブラジリアンチューリップウッドなどです。

そもそも暖色系カラーになぜ温かみを感じるのか

暖色系のベッドが温かみを感じるというのを先ほどから書かせて頂いているわけですが、この事についてこんな疑問を持っている人もいると思います。

何が言いたいのかと言いますと、「なぜ暖色系カラーは温かみを感じるのか」という事です。なぜ暖色系は温かいと感じるのか、これは暖色系の色に対する人間の感じ方にその理由があります。色というのは温かく感じる暖色系と冷たく感じる寒色系、そのどちらでもない中性色の3つで構成されるのですが、それぞれ色の“差”というのがあります。これを“色格差”と言いますが、人間の脳や体に様々な印象や影響を与えたりするのです。

上手く説明するのが難しい話ですが、大まかに言えば目で見た色が五感という感覚機能(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の事で、今回の場合は視覚)を用いた結果、落ち着いていると感じるから「暖色系カラーのベッドは温かい」と感じるのではないかと思います。そのため暖色系カラーのベッドというのは、「温かみ」が感じられるという事でないかと思っています。

木の質感を最大限生かしたベッドは一番温かみを感じやすい

暖色系カラーが「温かみのあるベッド」と今回の記事でも何度となく書きましたが、実はそれ以外のベッドでも温かみを感じる物があります。

暖色系カラー以外で温かみを感じるベッドというのは何かと言いますと、木の質感を生かしたベッドです。これは先述した木目柄の化粧板をベッドフレームなどの表面に貼っているベッドとは異なるという事を先に言わせて頂きたいと思います。

例えばシンプルな構造の“すのこ”タイプのベッドはどうでしょうか。すのこタイプはベッドの天井部分に細長い板を並べた構造を持っているベッドです。すのこタイプのベッドは基本的には無垢材が使われており、そのため木目調のベッドになるのですが、暖色系カラーでは茶色ではなく黄色っぽい木材が使われる事が多いと思います。構造がシンプルでかつ木本来の質感を楽しみやすいという事もあって、数あるベッドの種類の中でも一番温かみを感じやすいと個人的には思っています。

不思議な事に暖色系の反対でもある寒色系の木材が使われた物でもそこまで冷たさというのを感じにくいのですが、同じシンプルな構造を持っているローベッド(フロアベッドと言われている)みたいに高級感を演出する様なベッドとも違うシンプルさが要因と考えます。

すのこタイプ以外では、収納ベッドも温かみを感じるベッドではないでしょうか。もちろん木の質感を生かしている事が条件ではありますが収納スペースがある事から高さもそれなりにあるので、暖色系の色合いの木材でなくとも温かみを感じると思います。

最近では木の質感を生かした、すのこベッドと収納ベッドの良い部分を取り入れたベッド(簡単に言えばすのこベッドに収納スペースを追加したベッド)も販売されているみたいなので、興味のある方は調べてみる事をオススメします。

最後に

今回の「温かみのあるベッド」についての記事ですが、如何でしたか?

温かみのあるベッドと言っても色々と種類があったりするので、「これが温かみのあるベッド」とハッキリとした事が言えなかったりするというのは確かです。それは今回の記事で何度も書いた通り、「色合い的には暖色系(赤や黄色などの)が良い」とか、「木の質感を生かしたベッドであれば暖色系でなくてもそんなに冷たさは感じない」といった感じで、ハッキリとした事が言い辛いのは確かです。

何せ「温かみのある」というのがテーマですから一概にハッキリとは言えず、その反面「温かみのあるベッドというのも色々と種類がある」という事が言えるというのも個人的には確かではないかと思っています。

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