すのこといえばベッドとして主に有名ですから、すのこベッドを実際に使っている人はもちろん、ベッドに詳しい人はご存知の事と思います。そんなベッドにも使われている“すのこ”ですが、実はそれ自体に効能があるというのをご存じでしょうか。
個人的にはベッドとして知っている人はいても、効能について知らないという人も多くはないのではと思っています。その効能については、実は結構なメリットがあるという事をまず言いたいと思います(詳しいことは本文にて説明させてい頂きます)。今回の記事ではそんなベッドとしても有名な“すのこ”の効能についての記事にしたいと思います。
すのこについて
すのこの効能についての説明を行いたい所ですが、その前に「そもそも“すのこ”とは何なのか」から始めたいと思います(すでに知っておられる方は予習がてらに見て頂けたら幸いです)。“すのこ”というのは太い木の角材の上に薄くて細長い木を直角に打ち付けた物になります(ベッドの場合は床板の部分が“すのこ”で作られています)。
どういった目的ですのこが使われるのか
すのこというのは主にお風呂場の床滑り防止のために用いられる事もあれば、押し入れの収納物のカビ防止としても使われる事があります。そしてもちろん、ベッドとしても使われる事が多いのです。なのでここでいう“すのこ”の使用目的というのは、お風呂場の床滑り防止用・押入れの収納スペース・ベッドの主に3つに使われる事が多いという事になります。
すのこの効能について
ベッド以外の様々な物に使われている“すのこ”ですが、今から本題でもある効能について説明させて頂きます。すのこの効能というのは主に3つあります。
まず1つ目ですが「カビ対策」で2つ目ですが「湿気対策」、そして最後に「防臭対策」と、この3つに対しての効能があるのです。このカビ対策・湿気対策・防臭対策の3つになぜ効果があるのかと言いますと、答えは1つです。その答えとは何か、それは「通気性に優れている」、これに限ります。この後カビや湿気の対策に効果があるのか、それについて説明したいと思います。
カビや湿気の対策になぜ効果があるのか
すのこがカビや湿気の対策になぜ効果があるのか、それは先述した通り「通気性に優れている」という事ですが、これについての理由を説明させて頂きます。例えばこれはベッドの話になりますが、ごく一般のベッドというのは床板に部分に隙間が一切ありません。隙間が無いという事は睡眠中の汗や湿気の逃げ道が無いという事を意味します。逃げ道が無いという事は湿気が溜まってしまう原因にもなり、さらに言わせて頂きますと、その湿気が要因となってカビが繁殖してしまうのです。
特に収納スペースのあるベッドだと床板部分の下に収納スペースがあるので、余計に湿気が溜まってカビの温床となりやすい傾向にあります。ところが“すのこ”のベッドに関しては湿気が溜まりづらく、カビも生えにくいのです。それは既に説明したと思いますが、「太い木の角材の上に薄くて細長い木を直角に打ち付けた」構造にその理由があります。
床板部分に細長く薄い板を打ち付けているので、床板部分には板と板の間に隙間があります。隙間が開いている事から湿気が溜まりづらいので、カビも生えにくいというわけです。睡眠中に汗をかいてもその汗や湿気が溜まりにくい構造なので、それが「湿気やカビ対策に最適」と言われている所以(ゆえん)なのです。これは特に湿気が溜まりやすい環境に住んでいる人に最適で、実際にそうした人達の間で“すのこ”ベッドは人気が高くあります。
ベッドだけに効果があるわけではない
すのこというのはベッドだけに効果が表れるという訳ではありません。その証拠にベッド以外にも用途がありますからね。
まずベッド以外の用途1つ目「押入れの収納スペース」ですが、この収納スペースというのは基本的には密封された状況なわけです。密封状態なわけですから通気性については、言わずもがなだと思います。つまり収納スペースを引き出しを使って出さない限りは常に通気性が悪いと言えます。すのこ仕様の場合は湿気を逃す抜け道があるので通気性が良いので、押し入れの収納スペースの湿気やカビ対策に効果的なのです。
次に2つ目のお風呂場の床板についてですが、お風呂場自体が湿気が溜まりやすいので、すのこ仕様でないと簡単に湿気が溜まりやすくカビの温床になってしまいます。その点すのこ使用の床板であれば、先ほどの「収納スペースの押し入れ部分」と同じ理由でお風呂場の床板としてのカビ・湿気対策に最も最適と言えるのです。
防臭対策に効果的な理由
カビや湿気対策だけでなく、“すのこ”というのは防臭対策にも効果的なのですが、その理由というのはカビや湿気の対策のそれと似ています。通気性が良く空気の流れが良くなる事から例えばベッドの場合は汗などの臭いが充満し辛く、押し入れの収納スペースにおいても同じ感じで収納物の臭いが充満し残り辛くあります。もっとシンプルに言えば、「通気性が良い事で臭いも残り辛い」という事ですね。
効能があるだけが“すのこ”ではない
「効能があるだけが“すのこ”ではない」、何を意味するかと言いますと、デメリットがあるという事です。そのデメリットというのはいくつかあるのですが、主に挙げると収納スペースを作れない・強度的に不安視されやすい・冬場は寒くなりやすいの3つになります。
まず1つ目の「収納スペースを作れない」という事ですが、作れる事は作れますが、それをしてしまうと“すのこ”ならではの「通気性に優れていて空気の流れを良くする」というメリットが生かせなくなるという事です。
次に2つ目の「強度的に不安視されやすい」という件ですが、構造的に薄くて細長い板を床板部分に並べているので、「強度的に大丈夫なのか」と不安視する人も中にはいます。例えばベッドでいえば粗悪な作りの場合は床板部分が割れてしまうという事もありますから不安がるというのも無理はないと思います。
最後の3つ目「冬場は寒くなりやすい」については通気性が良い事から寒くなりやすいので寝辛い場合があるという事です。夏場だと通気性が良い事から寝やすくあるのですが冬場だとそうはいかないという事ですね(もっと言えば時期によって寝辛いとも言えます)。
すのこの効能を生かすには
すのこのメリット(湿気対策・カビ対策・防臭対策に効果的)を生かすためにはコツというのがあります。そのコツというのは何なのか、それは「定期的なお手入れ」です。特に換気の悪い所ですのこ仕様のアイテムを使うともなれば、尚更定期的なお手入れが必要になってきます。
ではどういった事をすれば良いのかという話になりますが、それは「陰干し」と「布での乾拭き」の2つです。ベッドの場合は特に陰干しは必須と言えるので、出来る限り行ってほしいと思います。ちなみに「布での乾拭き」も陰干しをした後にツヤを出すために行った方が良いのです。
ちなみに押入れの収納スペースの手入れ方法ですが、収納物を出して開けっ放しにしておくという方法がオススメです。ベッドが押し入れに関係なく、いずれも末永く使っていくためには定期的なお手入れは必須になるので覚えておいて欲しいとそう思います。
最後に
今回の「すのこの効能について」の記事は如何でしたか。
今回の記事がすのこの効果を知るキッカケになれば幸いです。