ベッドの基礎知識

羽毛布団はどのくらい使えるのか

ベッド関連のアイテムはベッド本体に布団や枕など、その他寝具も含めて期間は異なる場合が多々ありますが、長寿命であったり短寿命だったりと「どのくらい使えるのか」というのを焦点に充てれば実に様々なケースが見受けられます。「どのくらい使えるのか」という点に関しては、同じタイプのベッドや寝具でも具体的な年数については計り知れない部分が物凄く多いのです(もちろん商品によっては使用年数の目安というのがあったりしますが)。

これについては例えば羽毛布団という寝具の一種にも当然ながら同じ事が言えるのは間違いありません。ベッド関連のアイテムではベッド本体よりもそれ以外の寝具の寿命を気にしないといけないと言っても過言ではなく、布団の場合は寝る時に体が触れるわけですから尚更寿命をきにしないといけないのです。布団と言っても数ありますが、今回はその中でも既に言葉として出ています羽毛布団の寿命、どのくらい使えるのかを焦点に当てた記事にしたいと思います。

羽毛布団は耐用年数の長い布団と言われている

一般的に羽毛布団というのは耐用年数、つまり寿命が長いと言われています。その理由としては2つの要因が挙げられると思っています。その要因というのは、「羽毛布団は高級品というイメージが強い」、それから「羽毛布団が吸湿性と放湿性に優れている」という2点です。

まず1つ目の「羽毛布団は高級品というイメージが強い」という要因ですが、これは羽毛布団が出始めた当初は高級品として扱われていたために、未だその高級品という印象が根強く残っているという事です。羽毛布団が誕生した最初の頃における高級品に対しての価値観というのは、「高級品=一生物」との事だったそうです。先述した様に高級品としてのイメージが根強く残っていて、かつ高級品というのが一生物という価値観もずっと残って今に至っているのであれば、寿命が長いと考えるのも決して無理はないと言えるでしょう。ただし残念ながらそんな羽毛布団にも寿命にも限りがあります(詳しくは後述させて頂きます)。

2つ目の「羽毛布団は吸湿性と放湿性に優れている」ですが、人間睡眠をとっている間というのはある程度汗をかきます。夏などの暑い時期は特にそうですが、それ以外の時期も含めて汗をかくのです。汗をある程度かくのは避けられないとしたら、寝心地の良さという観点で見れば布団がどれだけ湿気を吸ってそれを放り出せるのかが重要になってきます。その点羽毛布団は吸湿性と放湿性の両方に優れていますから、快適な睡眠を行いやすいのです。1つめの「高級品としてのイメージがある」というだけでなく、「快適な睡眠を行いやすい」という点があるというのも羽毛布団が寿命が長いと言われている要因ではないかと思えます。

羽毛布団の寿命はどれくらいなのか

先述した通り羽毛布団というのは寿命が長いとされていますが、残念ながら一生物と言えるほどには使い続ける事は出来ません。使用頻度にもよりますが、ほぼ毎日使い続けていくとなると、そう言わざるをえないのは確かなのです。

ではその気になる寿命ですが、大体の目安としては15年程度になります。人によっては20年、あるいはそれ以上の期間使っている人もいる様ですが、基本的には15年程度使った後に買い替えるというのが一般的です。ですがお分かり頂けると思いますが、羽毛布団は値段もそうですが、原料に使われている素材によって商品自体グレードが異なっている事があるため寿命についてはハッキリと断言することは出来ません。寿命が15年というのは先述した通りあくまでも目安なので悪しからず、という事なのです。

高級だからといって寿命が長いとは限らない

人というのは大体において、「高級品の方が長持ちする」と考える傾向にあります。もちろんそれは場合によりけり、つまりそういう場合もあるというのは確かですし同意できるケースは結構あると思います。

ですが同時に場合によりけりという事で、そうでない場合もあると言えるのです。つまり羽毛布団に関しても「値段が高い物が長寿命とは限らない」という事に他なりません。値段が高い羽毛布団の中にはもちろん長期間使うのを前提とした商品もありますが、中には寿命よりも寝心地を優先した商品もあるのです。寝心地を優先しているがために、その代償として寿命がどうしても短くなってしまうわけです。なので高価=長寿命とは考えない方が間違いなく賢明と言えるでしょう。

原料によるグレードの差も寿命に大影響を与える

羽毛布団の原料は文字通り羽毛ですが、水鳥の羽毛なのです。その水鳥にもダッグ・マザーダッグ・グース・マザーグースと4種類あります。これらの水鳥にはグレードというのがありまして、表すとダッグ<マザーダッグ<グース<マザーグースとなります。

この場合はダッグがグレード的には低く、マザーグースが一番グレード的に高くなっているのです。グレードが高くなればなるほどに耐久性が高くなっていくのと同時に、寿命も長くなっていくので長寿命で羽毛布団を使いたいという場合には、この点も参考にしていただけたらと思います。

長期間使うためには日ごろのケアも大事

羽毛布団を長期間使うためには寿命の長い商品であっても、それに頼り過ぎてはいけません。日ごろからのケア、つまりは手入れを行うというのも非常に大事なのです。羽毛布団に限りませんが寝具は使い続けていくと個人差はありますが、汚れが溜まっていきますからね。また羽毛布団にしても睡眠中にかく汗による塩分や脂分が知らない内に蓄積されていきますから、それによって劣化が進んでいくので日ごろのケアは必須になるのです。

ではどういったケアをしていけば良いのかと言いますと、「カバーをマメに洗濯」・「月に1回乾燥させるために干す」・「汚れが集中しないように布団の上下を1週間おきに定期的に入れ替える」、この3つが羽毛布団の手入れとしては大切です。面倒に思われるかもしれませんが、こうした手入れを行うのと行わないのとでは同じ羽毛布団でも寿命に大きな違いが表れてきますから、絶対に行うべきです。

ちなみに乾燥のために干す際は直射日光に当てての過度な日干しを行わない様にするのと、干し終わった後にパンパンと叩かないのもダメージを与えないためにも大事です。他にも圧縮パックを使って収納しないのと、通気性の良い場所に保管するという事も把握しておいて下さい。

日頃のケアだけではなく数年おきにクリーニングに出すのも大事

羽毛布団を長く使い続けるために大事なことは日ごろのケアだけではありません。日ごろのケアも確かに大事ではあるのですが、やはりクリーニングに出すというのも同じ事が言えます。

なぜクリーニングに出すのが大事かと言いますと、日ごろのケアだけでは限界に感じやすい場合があるからです。日ごろのケアだけでもある程度は汚れを落とすことは出来ますが、やはりクリーニングの専門業者がその点に関しては分があります。なので5年おきにクリーニング業者に出して水洗いをしてもらうのがオススメです。

最後に

今回の「羽毛布団はどのくらい使えるのか」の記事は如何でしたか?
寿命が長いと言われている羽毛布団ですが、商品にもよりますし手入れを行っているかどうかでも寿命の長さが変化するという事がお分かり頂けたのではないかと思います。

関連記事

  1. 枕(まくら)に拘る

  2. 圧縮ロールパッケージ仕様のマットレスはどうなのか

  3. ベッドで使うシーツについて

  4. ベッドを通販で購入する場合の注意点

  5. ロング丈のベッド

  6. 畳のベッドを選ぶ!

  7. マットレスを湿気・カビから守るには

  8. 寝具のカラーをどう選ぶか

新着記事

長く使えるベッドの選び方

ベッドを購入したら頻繁に買い替えるという人はあまりいないと思います。もちろん購入直後に商品に何らかの…

ベッドを通販で購入する場合の注意点

ベッドをこれから購入する、もしくは新しく買い替える予定の方は直接専門店で、あるいはネットの通販サイト…

ラグジュアリー感あふれるベッド

ラグジュアリー、近年になって聞かれるようになった言葉だと思いますが、皆さんはどうでしょうか。いわゆる…

ベッドやマットレスは何年くらい使えるのか

所有しているベッドやマットレス、「別の物が欲しくなった」という理由が出来ない限りは出来るだけ長いこと…

羽毛布団はどのくらい使えるのか

ベッド関連のアイテムはベッド本体に布団や枕など、その他寝具も含めて期間は異なる場合が多々ありますが、…

ベッドの長さはどれくらいなのか

大中小と、ベッドには様々なサイズがあるというのは皆さんご存知の事と思います。サイズというのは大きさ、…

おすすめ記事

マットレスで悩んだときは

ベッドフレームがそうである様に、マットレスにおいても色々と悩む場面というのがあるのではないでしょうか…

クイーンベッドを検討する

広さが魅力!ダブルより広いクイーンベッド

ベッドのサイズにも色々とありますが、その中にはクイーンというサイズのベッドがあります。クイー…

ダブルベッドを選ぶ

ダブルベッドってどんなサイズなの?

ダブルベッドって何人用なの?ダブルベッドの大きさと用途ダブルベッドを使ったことはありますか。シン…

ラグジュアリー感あふれるベッド

ラグジュアリー、近年になって聞かれるようになった言葉だと思いますが、皆さんはどうでしょうか。いわゆる…

子供と3人で使用するベッド

子供と3人、別な言い方をすれば3人家族になります。結婚して子供が生まれて、めでたく3人家族となるわけ…

搬入経路に注意する

ベッド本体やマットレスなど、ベッド関連の大きな物はというのは購入してから使い始めるに至るまでに、いく…

ベッドのカラー選び

  1. ウォルナットのベッドを選ぶ
  2. グリーンのベッド
  3. 安らかな眠りを誘うベッドのカラー

ベッドのサイズ選び

  1. ダブルベッドを選ぶ
  2. ベッドのサイズを選ぶ
  3. 子供と一緒に寝るベッド
  4. 連結できるベッド

ベッドの基礎知識

ベッドをネット通販で

ベッドを通販で購入してみよう!そのポイントは?

ベッドを通販で購入!選ぶときのポイントとは?ベッドを通販で購入したことはありますか?「通…

冬に使いたい寝具について

夏の非常に暑い時期が過ぎ、いよいよ夕方~明け方まで涼しさを感じるという秋に突入した感があり、これまで…

安らかな眠りを誘うベッドのカラー

安らかな眠りを誘うベッドのカラー

ベッドには色々なカラーのバリエーションがあるというのは、みなさんご存知のことであると思います。…

マットレスで悩んだときは

ベッドフレームがそうである様に、マットレスにおいても色々と悩む場面というのがあるのではないでしょうか…

子供のベッド選び

どんなベッドがいい?子供用のベッドを検討しよう!

子供用ベッドの購入を検討中!どんなベッドがいいの?子供用のベッドの購入を検討しているという人はど…

マットレスベッドを検討する
  1. 長さの短いスモールサイズのベッド
  2. ベッドをネット通販で
  3. 部屋が広く見えるローベッド
  4. ウォルナット調のベッド
  5. ガス圧式跳ね上げ収納ベッド

1人用のベッド選び

ベッドのサイズを選ぶ

知っているようで知らない?ベッドのサイズについて

ベッドのサイズについて「ベッドを購入したいな~」とベッド購入を検討している方にお聞きしたいと思い…

セミシングルベッドを知ろう

セミシングルベッドのことを知ろう!

セミシングルベッドって聞いたことある?どんなベッドなのか。セミシングルベッドというベッドを知って…

セミシングルベッドを検討する

シングルより狭いセミシングルベッドを検討しよう!

大人1人用として使われることが前提となっているベッドとして、シングルベッドというのがあります。…

セミダブルベッドを選ぶ

セミダブルサイズのベッドを検討してみる

セミダブルってどのくらいの大きさなの?使い方は?セミダブルの大きさについて知っていますか?ま…

一人暮らしのためのベッド

高校を卒業して大学や専門学校に進学するという方、就職して社会人としてこれから働くという人の中には一人…

家族用のベッド選び

子供と一緒に使うベッド

お子さんがいるご家庭では、お子さんが幼少期の内は一つのベッドで一緒に寝るということが多いと思います。…

クイーンベッドを選ぶ

クイーンベッドの大きさは?

クイーンベッドってどのくらいの大きさなの?購入前に知るべきことクイーンベッドは実際どのくらいの大…

家族で寝られる連結ベッド

家族みんなでひろ~い連結ベッドで寝たい!

ベッドというのは多くの人が1部屋に付き1台だけを使うというパターンが多いのではないかと思います。…

子供と3人で使用するベッド

子供と3人、別な言い方をすれば3人家族になります。結婚して子供が生まれて、めでたく3人家族となるわけ…

クイーンベッドを検討する

広さが魅力!ダブルより広いクイーンベッド

ベッドのサイズにも色々とありますが、その中にはクイーンというサイズのベッドがあります。クイー…

PAGE TOP